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GODの館ver.3

GODの館ver.3

ちょいと・・・

137 全開!!ラストスパート!!

復路コース突入!!
        オオオオオオオオ!! オオオオオオオオ!!!
渡辺「・・・!!」
復路コース・第一セクション・ヒルクライム!!!!
岩本(兄)「(さすがにハイパワーのシルビアでも俺のFCにはついてこれねぇだろお!!!)」
       ヴァッシュ!!ヴォン!! プッシャア!!
ギャラリー「う・・・うお・・おおお」
         キャアアアアアアアアア!!
ハイスピードで曲がるFCにはりついてS15もハイスピードでドリフトする!!
ギャラリー「やべぇぜ、きれてるぜ・・・」
ギャラリー「ここまで限界のバトルになるなんてな」
ギャラリー「二人ともやばいくらいにスパートかけてるぜ・・・、ゴールまでずっと耐えれるのかな・・・?」
ギャラリー「どっちかがスパートをやめたら勝負が決まる・・・」
ギャラリー「どこまで続くかな・・・。このスパートは」
         オオオオオオオオ!! オン!!!
岩本(兄)「・・・!!」
     キャアアアアアア!!!  キャアアアアアアア!!!
渡辺「・・・!!」
       ウォン!! オオオオオオオオオオオオ!!!!!!
復路コース・第一セクション・第八ヘアピン・・・
ギャラリー「なんてスピードで突っ込んできやがる!!」
ギャラリー「・・・!!」
     キャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
ギャラリー「うおおおおおおお!!すげええええ!!」
渡辺「・・・!!」
    ウォン!!ウォン!!    オオオオオオオオオオオ!!
まだまだ加速している!!モチベーションが急上昇!!!!

岩本(兄)「(まだついてくるか・・・)」

復路コース・中盤セクション・連続S字・・・
渡辺「・・・!!」
       キャアアアアアア!!! プッシャ!! オン!!
渡辺「(いくぜ・・・!!)」
岩本(兄)「(中盤・・・!!S15を押さえつけなければ・・・!!)」
     キャアアアアアアア!!  キャアアアアアアア!!
          キャアアアアアアアアア!!!!
渡辺「・・・!!」
インが開かない・・・!!!!
     キャアアアアアアア!!  プッシャア・・!!!
岩本(兄)「・・・はぁ!!」
渡辺「・・・!!」
     ッ――――――!!! キャアアアアアアアア!!!

復路コース・中盤セクション・ラストコーナー・・・
岩本(兄)「(往路で抜かされたポイントに戻ってきた・・・、ゴールは後もう少しだぁぁぁ・・・!!)」
        キャアアアアアアアアアアア!!!!
渡辺「(チィ・・・!!もうコースが終わりに近づいてる・・・)」
二人とも汗だくである
岩本(兄)「(これが最後の最後のラストスパートだあああッ・・!!)」
          ヴォン!! キィヤアアアアアアアア!!!
渡辺「・・・!!」
    キャアアアアアアア!! キャアアアアアアア!!   オン!!
ギャラリー「・・・!!」
ギャラリー「すごいぜ・・・このままゴールまでこのテンションは続くぞ・・・!!」

復路コース・終盤セクション・『ゴールまであと6つのコーナー』
岩本(兄)「・・・!!」
渡辺「・・・!!」
           オオオオオオオオオオオオオ!!
岩本(兄)「(くぅ・・・!!結局まったく差が開かなかった・・・!!)」
渡辺「(ついていくのでいっぱいだ・・・!!)」
      キャアアアアアアアア!!  キャアアアアアアアア!!!


そして。熱いスパートをかけた復路もS15がはりついたままFC先頭で静かにゴールラインは切られた・・・

渡辺「はぁ・・・・、はぁ・・・・、はぁ・・・・」

ここからは両者作戦未定。SWハンターズ・渡辺が出す即席の作戦とは・・・・


    続く

138 三本目の始まり

渡辺「はぁ・・・、はぁ・・・、はぁ・・・」
青木「(かなり体力を消耗している・・・、精神的にもきてる・・・)」
渡辺(兄)「・・・・」
深江「(三本目はどういくつもりだ・・・?)」

岩本(兄)「はぁ・・・、はぁ・・・(正直マジで厳しい、どこに突破口を開く・・・)」
岩本(弟)「兄貴・・・、大丈夫かよ」
岩本久治は水を渡す・・・
岩本(兄)「(ここは冷静に三本目の相手の出方を読むか・・・。三本目はヤツが先行・・・、先行っていう条件を活かしてチ切るか・・・?いや、全セクションを全開で走る精神力も体力もないはずだ。ならばどこかでスパートをかけるポイントがあるはず・・・、それは一体どこに・・・?)」

青木「渡辺・・・・」
渡辺「・・・・」
渡辺は息を整えながら座って休憩をとる・・・。
渡辺「はぁ・・・、はぁ・・・・」
              そして
3分ほど経ったところで渡辺が立ち上がった・・・
渡辺「よっし始めよう・・・、三本目・・・!!」
岩本(兄)「・・・・」
仲間1「・・・・」
決まっていることではないのに、王龍寺に来ている者たちが全員『この三本目で勝敗が決まる』と思った。
岩本(弟)「(兄貴・・・、俺は・・・・信じてる)」
スタート位置に並ぶS15とFC・・・

  先行:S15!!!! 後追い:FC3S!!!!

青木「カウント5秒前ぇぇぇぇ!!5・・・!!4・・・!!3・・・!!2・・・!!1・・・!!GO・・・!!!!」

       ゾキャアアア!!!!   バッコン!!!!
三本目START!!!!
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「・・・!!」
      オオオオオオオオオ!! オン!! オオオオオオオオ!!!
ギャラリー「誠~~~~!!」
ギャラリー「底力見せてくれえええええええ!!」
ギャラリー「抜けええええええ!!」
     ヴォン!!!     オオオオオオオオオオオオオ!!!
第一ヘアピンへ・・・!!
岩本(兄)「・・・・」
      プッシャア!!! キャアアアアアアアアア!!!!
岩本(兄)「(やはり序盤は勝負に出てこないか・・・、一体どこにスパートをかける・・・!?やはり中盤か・・・!?)」
          オオオオオオオオオオオオ!!!!!
岩本(兄)「(ならばその中盤について行ってみせるさ・・!!そして折り返しで抜かしてみせる!!)」
渡辺「・・・・」
       ウォオオオオオオ・・・  オン!!!


二台は走り抜けていく・・・・

       続く

139 兄貴は天才だ

三本目・・・。先行シルビアS15・・・。

細野「なんか・・・、凄い展開ですね」
仲間1「ま、おおよそ予測していたな、この展開は・・・」
山本「(やはり只者じゃないな、SWハンターズ)」
       オオオオオオオオオ!! オン!!!
群連の前を通り過ぎていく・・・
細野「一体どんな走りをするんだヤツは・・・、近くで見てみたいっすね」
山本「・・・・」

渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「・・・!!」
     ッ――――――!!   キャアアアアアアアアア!!!
渡辺「・・・!!」

細野「山本さん、どうなるでしょうね・・・」
山本「・・・。見届けよう・・・・」
細野「・・・・」
          オオオオオオオオオオオオオオ!!!!
       プッシャア!!   ヴァオン!!!
岩本(兄)「・・・・」
二台は走りぬけ・・・・、

岩本(兄)「(そろそろ・・・、そろそろ来る!!中盤セクション!!)」
ガラリと違うコースへと入るのに後ワンコーナー!!!!
岩本(兄)「(この・・・、このコーナーを過ぎれば展開が・・変わる)」
           オオオオオオオオオオオオ!!!!
渡辺「・・・!!」
            プッシャア・・・!!
       キャアアアアアアアアア!!!! プシュア!!
二台がコーナーを立ち上がる・・・
中盤セクションへ・・・、曲がりの多いこのセクションでは一番集中が必要だ・・・!!
渡辺「・・・!!」
S15がコーナーへと突っ込んでいく・・!!
岩本(兄)「(逃がさねぇぇぇぇ!!!!!)」
      キャアアアアアア!!! キャアアアアアアアア!!!
渡辺「・・・!!」
    ヴァオン!!!  オン!!  オオオ・・・!!!
        キャアアアアアアアアアアアア!!!
ギャラリー「いいぞ!!いいぞ!!しびれまくる!!」
ギャラリー「二人ともなんてヤツなんだあああ!!」

         オオオオオオオオオオオオ・・・!!!

仲間1「セブンデイズのときも混ぜて・・・ここまで緊迫したバトルなんてなかったよ・・・」
仲間2「だよな。やべえよ今回」
仲間1「でも、勝ってくれるよな・・・・」
岩本(弟)「・・・みんな、頼む信じてくれ・・・兄貴は絶対勝つ・・・」
仲間たち「・・・・」
岩本(弟)「兄貴は・・・・天才だ・・・・」

         兄貴は・・・・天才だ・・・・・。。

岩本久治の脳裏に・・・、いろんな思い出が蘇ってくる。
岩本(弟)『小学生時代、中学生時代、高校生時代。どれもテストで俺が勝ったことはなかった。・・親から兄貴を見習えと言われるのにはすぐに慣れた。』
          『そして高2の秋・・・』
『俺は友達に誘われ夜に峠へと行った。そして俺は生まれて初めてそこで〔走り屋〕を目の当たりにした』
『すごかった』『そこでは走り屋が競争していた・・・』『しびれまくった、すぐに俺は走り屋デビューをした・・・』
   『サンドビレッジのリーダーになったのは半年後・・・・・』
『半年でリーダーになれたのは凄い。いろんなヤツらからいろいろ言われた。でも・・・俺と同じぐらいの時期にデビューした兄貴のほうがもっと凄かった・・・』『速い』『兄貴は速い』『頭がきれる』
『俺のホームコース王龍寺でセブンデイズっていうチームをやってるのに腹が立った・・・。でも・・・・俺は気づいた。兄貴は峠の神様が俺にくれた倒すべき目標なのだと・・・・!!!』

岩本(弟)「兄貴は・・・・。負けない・・・・!!」


       続く

140 まさかのドリフト

岩本(弟)「兄貴は・・・・。負けない・・・・!!」

      ヴオオオオオオ!!   ヴォン!!!
中盤のハンドリングの激しい区間を駆け抜ける!!
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「(なんてヤツだ・・・!!)」
ギャラリー「速ぇぇぇ!!」
ギャラリー「普通こういう特徴のある区間では地元が有利なんじゃねぇのかよぉ!!」
ギャラリー「誠さんは王龍寺最速だぞ!!それなのにその誠さんが引っ張られてるなんて・・・ありえねぇよ!!」
ギャラリー「軽いFCのほうがコースとマッチしてるはず・・・!!」
ギャラリー「それなのにシルビアがあんなスピードで走ってるなんて・・・奇跡としかいえねぇぇ!!」
ギャラリー「よっぽどハイレべなフットワークをしてるんだろうな」
ギャラリー「この一方的な状況は変わるのか・・・!?」
ギャラリー「変わるとしたら一体どうなる・・・!?」
ギャラリー「状況はどこで変わる・・・!!」
          オオオオオオオオオオオ!!!
岩本(兄)「(オレの間違えた作戦のせいで本来の実力100%の走りは出来てはいない・・・、しかしある程度の境地の走りを今している。なのにS15との間隔が全く変わらない・・・)」
     プッシャア!!!   ギャン!! ・・・・!!!
         キャアアアアアア!!キャアアアアア!!!!
岩本(兄)「(このままでは抜くのは無理だ・・・。この三本目はあえて四本目にもつれ込ませるか・・・、それとも折り返しで仕掛けてみるか・・・。いや・・・、同じことは通用しないだろう・・・・)」
渡辺「・・・・」
岩本(兄)「(・・・。走行中に深く考えるのは命取りだ、ここはやはり、はりついていくか)」
      ッ―――――!! キャアアアアア!! キャアアアアア!!
コンクリート壁の上のギャラリーたちは二台の走りに魅了される。
ガードレールを突き破ってしまいそうな勢いで男たちは勝利を掴もうとする。
まさに公道のレースで限界を攻めるということは綱渡りをしているようなものだ、一瞬のミスで命を落としかねない・・・。

      キャアアアアアアア!! プッシャア!! ギャン!!
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「・・・!!」
         キャアアアアアアアアアアア!!!

ギャラリー「きたッ!!もの凄いスピードで突っ込んでくる!!」
ギャラリー「うおおおおおおおお!!」
ギャラリー「いっけえええええええええ!!」
     キャアアアアアアア!!! キャアアアアアアアア!!
          キャアアアアアアアアア!!!
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「・・・!!」
      プッシャア!!   キャアアアアアアアアアア!!!!
中盤を抜けて、往路の終盤をむかえたがそこで戦況が変わることはなかった。二台は折り返し区間へ突入しようとする・・・・


渡辺「・・・!!」
S15が折り返しの駐車場へ・・・!!
渡辺「(ここだッ・・!!!!ここしかない!!いっけえええええ!!)」
岩本(兄)「なにィ!?」
         キャキャアアアアアアア・・・!!
岩本誠が目の当たりにしたのは折り返し区間へ突入するS15がドリフトしながら突入する光景であった。
岩本(兄)「・・・!!」
岩本誠は直感した・・・!!ドリフトしてスピードをのせながら突入したS15よりブレーキングしてグリップ走行で突入する愛車FCのほうが確実にスピードがおとってることを・・・!!
ギャラリー「な、なんじゃああああ!?」
ギャラリー「ドリフト―――!?」
ギャラリー「突入するときはアスファルトの路面で立ち上がるときはダート路面・・・!!なんて神経だ・・・!!」
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「ぐぅ・・・!!」


        続く


141 勝利へ・・・!!


岩本(兄)「(くっそぉ・・・、まさかあそこでスパートをかけるとは・・・不覚だ・・・!!)」
S15は二本目でFCがやって見せた外に大きく円を描きながらハイスピードで曲がる走法でジムカーナを攻める!!
岩本(兄)「(やはり、そうくるか・・・!!)」
渡辺「・・・!!」
      ゾゾゾゾゾゾゾゾ!!  ゾゾゾゾゾゾゾゾ!!!
突入してきたときのスピードの影響で間隔が開いていく!!!
          ゾゾゾゾゾゾゾゾゾ!!!!
岩本(兄)「(・・・!!くぅ!!差が開く・・・!!)」
     ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ!!!!  オオオオオオオオ!!!
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「・・・・!!」
       ゾゾゾゾゾ・・・!!   オオオオオオ・・・!!
S15が折り返しのジムカーナゾーンを抜けようとする!!
       ゾゾゾゾゾゾキャアアアアアアア・・・!!
岩本(兄)「(・・・!?出るときもドリフト!?)」
渡辺「・・・!!!」
ギャラリー「またやったああああ・・・!!」
ギャラリー「うおおおおおおお!!!!」
        オオオオオオオオオオオオオオ・・・!!!!
岩本(兄)「(オレも行くっきゃねぇじゃんかぁぁ!!)」
    ッ―――――!! ゾゾゾゾゾキャアアアアアア!!!
FCがドリフト・・・!!
二台は復路・・・!!

ギャラリー「今のこの折り返しでけっこう差がついたぞ・・・!!」
ギャラリー「5秒くらいシルビアがリードしている!!」
ギャラリー「このままFCが追いつけなきゃ・・・7ビレッジが負ける・・・!!!」
ギャラリー「・・・・!!」
ギャラリーたちの背中がゾっとする。

        オオオオオオオオオオオオオオオ!!!
渡辺「(よし・・・・、上手くいった・・・・)」
      プッシャア!!!   ヴォォオオオ!!!!!
    キャアアアアアアア!!!    オン!!オン!!!
渡辺「(でも、上手くいったことは上手くいったが、ここからが問題。このリードを守るためのデッドヒートが決まらなければ・・・!!)」
          オオオオオオオオオオオ!!!
渡辺「(相手は地元は地元だ!!追いつかれる可能性は高い・・・)」
岩本(兄)「・・・!!」
渡辺「(いっくぜ・・・!!)」
        キャアアアアアアアア!! オォン!!!!
ギャラリー「なんてことだああああああ!!差がついてしまってる!!」
ギャラリー「いったいどこで!?」
         オオオオオオオオオオオオオオ!!!

細野「・・・!?山本さん・・・、ここにきてS15がリードをつけた」
山本「たいしたヤツだ・・・」
仲間1「折り返しでなんかあったらしい・・・」
細野「折り返し・・・?」
山本「・・・・」
細野「(なにが起きた・・・。地元の誠でも予測出来なかったことが起きたのか・・・?)誠がゴールまで追いつけなきゃ・・・・負けるぞ」
山本「・・・まだ何が起こるかは、わからんぞ・・・」
      オオオオオオオオオ!!!  オン・・・!!
渡辺「・・・!!」
岩本(兄)「・・・・!!」
細野「でも、体力も二人ともないだろうし、S15の失速をFCが狙うかもしれない・・・!!」
仲間1「そ、そうか・・・!!二本目の復路の疲れがまだ・・・!!」
山本「いや・・・、そうとも限らない。勝てるっていうときにこそ体力は減らないものだよ。S15のドライバーはまだまだ高校生。・・・そしてなにより、まず最初にくたばるのはドライバーではなく・・・車だ」
細野「え?」
山本「あれだけ攻めていればタイヤも悲鳴をあげるさ・・・。ゴールに近づけば近づくほどSWハンターズの勝利が確定される・・・」
細野「・・・・」
山本「7ビレッジのタイムリミットは・・・もうそんなにありはしないだろう・・・・」

岩本(兄)「・・・・!!」


       続く

142 勝利を掴む者
渡辺「・・・!!」
S15が激走!!リードを守るために全開走行へ・・・!!
岩本(兄)「(逃がすかああああ・・・!!)」
ギャラリー「なんだこの差は・・・!!一体どこで・・・!!」
ギャラリー「FCィィィ!!!!」
          オオオオオオオオオ!!!
      プッシャ!!!オン!! キャアアアアアアア!!
渡辺「・・・!!」
     キャアアアアアアア!!  キャアアアアアアア!!
岩本(兄)「・・・!!」
   オン!!!  オオオオオオオオオオオオオオオオ・・・!!
リードはそのままで、中盤へ突入・・・!!

岩本(兄)「(ちくしょう・・・!!ちくしょう・・・!!)」
      プッシャア!!!  ヴァオン!!!
        キャアアアアアアアアアアア!!!
岩本(兄)「(ちっくしょおおお!!)」
FCのフロントスクリーンからS15が消えていく・・・!!
FCのタイヤは限界にきていた・・・
岩本(兄)「ああああああああああああああああ!!!!」

ギャラリー「・・・・」
          ・・・・・・・・・・・・・・・
渡辺「・・・!!」
     キャアアアアアアアア!!!    オン!!オン!!
なんとこの三本目の展開は薄々渡辺は予測していた。
タイヤにやさしい走りをしながらも限界走行をしていたということである。
岩本誠の、完全負けである。。
ギャラリー「・・・マジかよ」
ゴール地点。
青木「わ、渡辺!!」
岩本(弟)「兄貴ィ!!!!」
S15の後ろには、何の車もついてきてなかった。
岩本(弟)「・・・おい。おいおい・・・、うそだろ・・・・」
S15のぶっち切り完全勝利!!!!
        オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
青木「いよっしゃあああああああああああああ!!」
関根「やったああああああああああ!!!」
設楽「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
深江「・・・・」
鈴木「(・・・・よかったぁ)」

>第二回戦。   渡辺VS岩本誠
  勝者:渡辺・・・!!!!

岩本(弟)「なんてこった・・・・」
          <バトル終了後・・・・・>
岩本(兄)「(負け・・・・た。これがSWハンターズ・・・)」
岩本(弟)「兄貴・・・・」
岩本(兄)「みんな・・・・本当にすまない・・・・」
仲間1「いえ。誠さんは謝らなくていいですよ・・・」
岩本(兄)「・・・7ビレッジの名を汚してしまった。王龍寺の名も・・・」
仲間たち「・・・・」
岩本(弟)「兄貴。また速くなればいいじゃないか。それだけのことだよ・・・。そして、外の連中をみかえそうぜ・・・。ここがゴールじゃないんだ!!」
岩本(兄)「・・・!!」
仲間たち「そ、そうですよッ」
岩本(兄)「そ、そうだな・・・・。(7ビレッジは・・・こっからだ!!)」
渡辺「バトル。お疲れ様でした」
岩本(兄)「ふっ・・・。オマエ・・・やばすぎるってぇの」
渡辺「それじゃあ・・・。さようなら」
岩本(兄)「おい。オマエ」
渡辺「??」
岩本(兄)「本気でこの群馬を潰すつもりか・・・?」
渡辺「そうだけど・・・・?」
岩本(兄)「・・・もうこれからバトルする連中は隙を見せないからな。絶対にこの群馬で止めてやるよ・・・」
渡辺「面白い・・・・。一言言っておくけど、群馬より先に潰そうと思ってるある勢力があるから、群馬を潰すのはその後だ」
岩本(兄)「(・・・・ある勢力?)」

SWハンターズが王龍寺を去ってゆく・・・。

岩本(兄)「強かったな・・・」
岩本(弟)「うん・・・。オレたちも強くなろう・・・」


      続く


143 次なる強敵

王龍寺戦・・・。次の日・・・・。
          <AM10時。渡辺ん家にて>
渡辺「あ~~~疲れた」
関根「昨日の遠征は勝ててよかったよ・・・」
青木「さ!!次の相手は・・・!?」
渡辺「あぁもう決めてある」
青木「どこ??」
渡辺「ED」
青木「え??」
関根「ええええええ!?ED!?」
深江「・・・EDって三大勢力になっちまったよな・・・」
設楽「勝てるかよ・・・」
渡辺「いづれバトらなければいけないんだ・・・!!今ここで潰す!!」
鈴木「もし勝てたらぁぁSWハンターズは三大勢力??」
設楽「そういうことになるな・・・」
渡辺「いや、オレたちSWハンターズが目指すのは最速だ。三大勢力の称号なんざいらねぇ・・・」
関根「・・・・」
青木「でも・・・、EDがオレたちを相手してくれるかなぁ??」
渡辺「まぁたしかにその問題があるな・・・。だから、EDをオレたちを標的するように仕向ける・・・!!」
青木「どうやって??」
渡辺「今EDは東北エリアを全勝して関東エリアに入り込んでる。そして今埼玉エリアにEDは顔を出してるようなんだ、そんで調べた結果によると・・・・次のEDの対戦相手チームは”ウェポン”ってことがわかった」
鈴木「なぁるほど。そのウェポンってチームをEDより先に潰すってワケね。そしたらEDがオレたちを潰しに来るってことか」
関根「やばいな。その横取りは・・・」
渡辺「ま、次の相手はウェポンっちゅう埼玉エリアのチームってことだ」

渡辺ん家からメンバーが帰っていく。
深江「(・・・・たしか、そのウェポンってチームは・・・・)」

渡辺(兄)「おい貴則・・・。ちょっとオレとドライブしに行かないか?」
渡辺「な、なんだよ急に・・・」
渡辺(兄)「昨日バトル見て高速ペダルワークをマスターしてるのを確認した。教えてやるよ・・・高速ペダルワークの真骨頂をな」
渡辺「・・・!?」


関根「(勝ち進まなければ・・・・ED戦に持ち込むためにウェポンってチームを倒すんだ!!今年の夏は熱いぜ・・・!!!!)」
          オオオオオオオオオオオオ!!!!

電響峠にきた渡辺兄弟・・・。
渡辺「おい兄貴、なんなんだよ、その高速ペダルワークの真骨頂って」
渡辺(兄)「・・・まぁ、曲がり強化ってヤツかなぁ」
渡辺「どんなのだよ」
渡辺(兄)「一言で言えばノンクラッチ走行かな」
渡辺「ノンクラッチ??クラッチを使わないってことか!?そんなので走れるワケがねぇ!!」
渡辺(兄)「走れるんだよ・・・」
渡辺「・・・・」
渡辺宗則は渡辺をS15の助手席に乗せた。
渡辺(兄)「ちゃんとしっかり見てろよ。目で見て感じないんで体全体で感じれよ」
         ブアオオオオオオオオオオ!!!!
渡辺宗則のダウンヒルが始まった!!!!
          オオオオオオオオオオオ!!!
渡辺(兄)「まずは・・・今のオマエのドリフトで走ってみるぞ」
   プッシャア!!!  キャアアアアアアアアアア!!!
渡辺「(うおっ!!やばいよ・・・このスピード・・・!!兄貴はもう別格だからなぁ・・・)」
渡辺(兄)「んで・・・これから教える走法で曲がれば・・・!!」
           オン!!オォ!!!
渡辺「・・・!?」
        キャアアアアアアアアアアアア!!!!!
渡辺(兄)「・・・!!」
渡辺「(な、なんだコレ・・・・!!)」


       続く


144 未知のドラテク

渡辺「(なんだこの異様な横Gは・・・!?どうやって曲がってるんだ)」
渡辺(兄)「・・・・」
      オオオオオオオオオオ!!   プッシャ!!
渡辺「え!?(し、しかもクラッチ使わないでシフトチェンジ!?)」
         オオオオオオオオオオオオオオ!!!
渡辺(兄)「どうだ、すげぇだろう。シフトチェンジのつなぎ目をわかってるからクラッチなしで出来るんだよ・・・。まぁノンクラッチ走行は練習過程でしかないけどな・・・」
      プッシャア!!! キャアアアアアアアアア!!!
渡辺(兄)「アクセルの開け閉めでシフトチェンジ。まるで血の通った足をもったS15だぜ」
渡辺「・・・!!」
渡辺(兄)「オマエの走りをもう一段階上げるには曲がりを強くしなければいけねぇ・・・。アクセルワーク重視のドリフト、”アクセルドリフト”!!これを習得しろ」
         プッシャア!! キャアアアアアアア!!!
渡辺「(マジですっげ・・・!!)」
渡辺(兄)「んじゃあこのダウンヒル終わったら個人練習な、オレは家に帰るわ」
渡辺「え・・・!?コツとか教えてくれよぉ」
渡辺(兄)「今こうやって走って教えてるじゃんか。体全体で覚えろ」
渡辺「・・・・」
       オオオオオオオオオ!!!  オン!!!!
           キャアアアアアアアアア・・・!!
渡辺「・・・・」

そして渡辺は黙々と走りこむことした・・・。


そして・・・・。群連・・・・。
細野「え?群馬と違うとこ行くのか・・・?こっちも戦闘態勢移ってたのによぉ・・・」
山本「ドコへ行くんだ・・・?」
岩本(兄)「いや・・・。わかんないっす」
山本「うむぅ」
仲間1「山本さ~~~ん!!これ!!これ見てください!!」
その男はパソコンでSWHPを見せた。
山本「・・・・」
細野「なに・・・?次の対戦相手はED?・・・でも?その前に埼玉エリアのウェポンと戦る・・・?ウェ、ウェポン!?」
仲間1「すごいっすよね!!」
細野「すごいもどうも・・・。ウェポンは群連から抜けた野郎じゃねぇか」


            <埼玉のある峠・・・・>
      オオオオオオオ・・・!!!  オオオオオオオ・・・!!
PM:3時・・・

深江「よぉ・・・」
??「フフフ・・・・。久しぶりだな・・・・」


細野「なにがどうあれ・・・・。このバトルは面白いぞ」
山本「元群連。ヤツらに期待しよう・・・」

    続く

145 埼玉県にて

PM・4時30分・・・
まだまだ明るい。電響には一台の車しか走っていない。
シルビアS15。渡辺がさらなる境地へと挑戦する。

    プッシャア!!!!   キャアアアアアアアアア!!!

渡辺「(・・・・!?これはまだまだ今のオレのままだ・・・!!)」
          オオオオオオオオオオオオオ!!!
渡辺「(兄貴がみせた未知の領域に踏み込みたい・・・!!)」

渡辺は路上でノンクラッチ走行の練習などもした。
渡辺は少しづつ実力を向上させていた。
PM・6時になれば関根もやってきて電響を二人で攻めた。
関根「・・・・」
渡辺「・・・・」
          オオオオオオオオオオオ・・・!!
渡辺「(さらなる境地へ・・・・!!)」
      プッシャア・・・!!!   ヴァオォ!!!!
関根「・・・!!」

そしてPM・8時30分。
              <埼玉県>
とある峠にて・・・
深江と一人の男はレストランへ行って、帰ってきた。。
NSXが二台・・・・
深江「充分に夜が更けたな」
??「あぁ。いっちょ攻めるか・・・・」
深江「オマエの走りを見るのは久々だよ」
??「・・・・そうだな」

ここでこの一人の男を紹介したいと思う。

田邊 総司:元群連。チーム・ウェポンのチームリーダー。

通称・・・・     ”戦鬼”。

深江「あれ・・・・?どこ行くんだよ」
田邊はNSXに乗らずに駐車場の隅へ歩いていった。
田邊「オレの峠仕様はNSXじゃなくなったんだよ、こっちだ」
深江「・・・・?」
駐車場の隅にはビニールを被った車が一台。
深江「(なんの車だ・・・?)」

          <その同時刻・・・・・>
王龍寺にて
岩本(弟)「知ってるか兄貴。次のSWハンターズの対戦相手は”ウェポン”なんだってよ」
岩本(兄)「あぁ、知ってるよ」
岩本(弟)「なんだ、知ってたのか・・・そのウェポンって群連に所属してたチームなんだろ?なんで群馬から埼玉行っちゃったんだ?」
岩本(兄)「そのことか・・・、久治は群連のルールを知ってるか?」
岩本(弟)「ルール?知らないなぁ」
岩本(兄)「群連のルールの一つにはこういうのがあるんだ。『群連に所属する限り県外遠征は禁止』っていうのがね」
岩本(弟)「マジ?そんなのあったのか・・・・、ってことは!!ウェポンは県外遠征するために群馬から出たの!?」
岩本(兄)「まぁ別に群馬に住んでてもいいじゃんって感じだけど周りの人に白い目で見られるのがイヤだったんじゃないか?そして聞いたところによると群馬から埼玉へ行く際ウェポンのチームメンバーは全員抜け出されたらしい、つまり埼玉へ行ったのはただ一人。チームリーダー田邊ってワケだ」
岩本(弟)「えぇ??じゃあ埼玉で一人でチームやってんのか?」
岩本(兄)「オレも最初そう思ってたが、どうやら違ったらしい。田邊はもともと埼玉県民だったらしいんだ」
岩本(弟)「じゃあ故郷にもどった感じだな」
岩本(兄)「そしてその埼玉でオレも知らないんだけど、一人だけ仲間を作ったらしい。・・・・だから今現在ウェポンはチームメンバー二人」
岩本(弟)「二人・・・・」
岩本(兄)「たとえ二人でも田邊の実力は群馬にいるときに周りから絶賛された。影が薄いようにみえてもA級チームだよ」
岩本(弟)「へぇ・・・、となるともうひとりの仲間も速そうだね」
岩本(兄)「その二人とSWハンターズのあの二人が戦るなんて、興味深深だよぉ」

そして埼玉・・・
             バサっ・・・!!!
田邊がビニールをとる・・・・
田邊「・・・・」
深江「・・・!!」
田邊「どうだ」
深江「マ、マジ・・・かよ」

強敵!!ウェポン!!
戦鬼・田邊の新たなる車種は一体・・・・!?


          続く


146 田邊のルール

深江「こいつは・・・・・」
田邊「驚いたか、超レーシーなスポーツカー!!FORD GTだ!!」
深江「FORD GT・・・・、こんなものを峠で走らせるのか・・・」
田邊「フン、まぁ乗れ・・・・、コイツのヤバさを存分に味あわせてやるぜ」
         ブアオオン!!!! ヴォオオオオオン!!!
田邊と深江はフォードGTに乗り走り始めた。
         オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
田邊「・・・・」
深江「(なんてGだ・・・!!この加速やばいって・・・!!)」
ヘアピンが迫る!!!!
田邊「・・・!!」
     ッ―――――――――!!!  キャキャキャ!!!!
深江「・・・!?」
          キャアアアアアアアアアアア!!!
深江「(かなり手前から減速していってそのまま豪快な直ドリ・・・!!前から知ってたけど田邊はやっぱりペダルワークの達人だ・・・!!)」
        ブオオオオオオオオオ!! オオオオオオオ!!
田邊「・・・・」
深江「(見ない間にさらなる成長を遂げたか・・・)」


走り終わった後、再び頂上に戻った。
深江「もう知ってるだろうけどオマエのチームに遠征チームからの挑戦状きたろ」
田邊「んあ?あぁきたぜ」
深江「もちろん受けるのか」
田邊「あぁ、挑戦されたら断れねぇだろうがよ。走り屋としてな」
深江「その遠征チーム・SWハンターズはオレが所属しているチームなんだ」
田邊「あぁ?マジかよ、こりゃ驚きだぜ。って、まさかオマエとやるのか?」
深江「いや、違う・・・。多分オマエとやるのはウチのリーダーとだ。渡辺貴則、オマエと同じくペダルワークの達人だよ」
田邊「・・・フン。SWハンターズのチームリーダーは峠ハンターっていうことを聞いたことがある。ほほ~~~、本名は渡辺っていうのかぁ・・・クックック」
深江「・・・・」
田邊「そいつぁ強いのか?」
深江「あぁ」
田邊「オマエより強いのか?」
深江「あぁ」
田邊「へぇ~~~、楽しみだなぁ。オマエとやるのも悪くはねぇけど・・・」
深江「・・・・」
田邊「オマエはオレに勝ったことねぇしなぁ・・・・クックックック」
深江「・・・まぁとにかく近いうちにこの峠へ練習しにくる。そのときはよろしくな」
田邊「あぁ??この峠??悪いがこのバトルはオレのルールでやってもらうぜ」
深江「・・・?」
田邊「バトルするとこはテメェらのホームコースだ・・・!!」
深江「なに・・・?」
田邊「これがオレたちウェポンのバトル条件ってヤツだ」
深江「・・・・」

深江はその後、家へ帰った。
             <次の日・・・>
渡辺ん家でまたチームが集まった。
渡辺「ウェポンからもバトルの了解をもらった。そんでバトルの日にちは次の土曜になった」
関根「次の土曜・・・、あと六日か・・・」
深江「そのことなんだけど、なんか条件を出されちまった」
渡辺「え・・・?」
深江「そのウェポンのリーダー・田邊はオレの埼玉ん時の友達で、昨日会いに行ってたんだ」
鈴木「へぇ~~~~、そうだったのかぁ」
設楽「(あぁたしか、暴走族の仲間だとかって前教えてもらったっけな)」
渡辺「で、その条件って何?」
深江「オレたちのホームコースでやるって」
関根「えぇ!?じゃああの電響峠で!?」
渡辺「・・・!?」
深江「もし電響でやったら、電響の存在がみんなに知られてしまう」
渡辺「たしかに・・・・」
関根「オレたちの峠だったのに・・・」
設楽「どうすんだ?」
渡辺「まぁ仕方ないな・・・・」
深江「・・・・」
渡辺「ウェポン戦は・・・・電響でやる・・・!!!!」

    続く


147 戦場は電響峠


昨日の深江と田邊の話にはまだ続きがあった。

深江「どうしてもオレたちのホームコースじゃないといけないのか?」
田邊「あぁ、いけねぇ」
深江「(なるほど、田邊んとこも県外遠征チーム・・・。オレたちSWハンターズは相手のルールのもとで戦う姿勢をとっている。そして田邊はバトルするなら自分たちの遠征として使えるバトルにしたいってわけか)」
田邊「いけねぇのかぁ??」
深江「いや、オレたちにも複雑な事情があんだよ。オレたちのホームコースっつっても地味なコースだぜ?」
田邊「フン、関係ねぇ・・・。どんなコースでもこのフォードGTを活かしてみせるさ・・・・」
深江「へぇ~~~手強いな」
田邊「クックックック、まぁ今度のバトルはオマエとのバトルじゃねぇのが惜しいが・・・、その渡辺っていうペダルワークの達人が興味深いぜ」
深江「・・・そうか」
田邊「悪いが深江。・・・・全力で潰しにかかってやるよ」
深江「フッ・・・・こっちだって同じことさ」
深江と田邊はその後別れて帰った。

そして今。
渡辺「(電響でバトルするなら当然相手の方も練習しに電響へ来る。そうなったらオレの練習時間が削られる・・・。やばいぜ、大丈夫かな・・・)」
関根「で、そいつら練習しに来るんだろ?いつから来るんだ?」
深江「それはまだ・・・・。でも早いほうがいいな」
渡辺「(一刻を争うぜ・・・・。さらなる飛躍へ挑戦するならば・・・)」
関根「じゃあ明日・・・かな?」
渡辺「オレは今から走ってくる・・・・」

     ブアオオオオオオオン!!!  オオオオオオオオオン!!

渡辺「(オレだって相手のヤツを事前には調べる。ウェポンリーダー・田邊、通称:戦鬼・・・・、ペダルワークの達人。本当のペダルワークの達人はオレだって証明してやる!!!完成させるぜ!!アクセルドリフト!!)」
          オオオオオオオオオオオ!!!!
鈴木「んっとじゃあオレは帰るわぁぁ」
設楽「ん?じゃあオレも帰ろうかな・・・」
関根「・・・・えっとオレは~~」
深江「あぁ関根・・・、ちょっと」
関根「・・・??」
深江「あと鈴木も・・・」
鈴木「ん??」
設楽「じゃあオレも残ります!!ホモさんについていきます!!」
青木「・・・・。オレは帰る」

深江「関根。インプレッサを改造するぞ」
関根「え、えぇ!!??」
深江「今のインプレッサだったら実力があっても相手についていけない」
関根「え・・・?」
鈴木「・・・??」
設楽「な、なんでですか?インプレッサは今まで勝ってきたじゃないっすか」
深江「理由は単純。関根。オマエとやる相手の車種は・・・・

            ”ロータス エリーゼ”

深江「だからだ」
関根「・・・!?」
鈴木「(エリーゼ!?これはまたヤバイもんが相手になってしまった・・・!!)」


     続く

148 深江スペシャル!!

関根「ロータス?エリーゼ・・・?」
深江「”ロータス エリーゼ”・・・、わずか600キロ台で200馬力に近いパワーをもつ『軽い』『速い』の延長線上の最果て。これほど峠でバトルしたくない車はねぇ」
鈴木「あぁランエボが軽くなった感じだぜ」
関根「そんな車あるんすか・・・・。で、インプレッサをどうするんですか」
深江「軽さに勝るチューニングはねぇ・・・、インプレッサを軽量化すっぞ!!」
関根「うお!!」
深江「とにかくここじゃ何も出来ない・・・。嵐英堂へ行くぞ」

        ブアオオオオオオン!! オオオオオオン!!
インプレッサとNSXとEVO6が出発・・・

            <嵐英堂・・・・>
嵐英堂人「ん?車が来るぞ」
嵐英堂人「お、ホントだ。誰だ・・・?」
        ォォォォォォォォ・・・・  ォォォォォ
深江「・・・・」
嵐英堂人「お、おい、深江じゃねぇか・・・!!」
深江「久しぶりだな・・・。ちょっとガレージ借りるぜ・・・」
嵐英堂の中にはいる・・・・
その奥には小原がいた。
小原「ん?」
関根「・・・・」
小原「SWハンターズ・・・!!」
関根「あ」
小原「久しぶりだなぁ、テメーの遠征ちょくちょく見に行ってたぜ」
関根「そ、そう・・・」
小原「チューンしに来たか、好きなもん使っていいからな」
関根「ありがとう・・・」
鈴木「でぇ・・・、どんな軽量化すんだ?たとえばカーボンボンネットとかつけるのか?」
深江「いや、ボンネットだけじゃない」
鈴木「ん??」
深江「知ってるか?GTレースででてきたクスコ・スバル・アドバンインプレッサってヤツを」
関根「・・・!!知ってます!!あの全身カーボンのインプレッサ・・・」
鈴木「おいおいぃ、まさか・・・・」
深江「そうだ。この関根のインプレッサを真っ黒のカーボン製にする!!」
関根「(マ、マジ・・・で!?)」
鈴木「で、出来るのか・・・・?」
深江「オレに任せてくれ。深江スペシャルのフルカーボンインプレッサを仕上げてみせる・・・!!」
関根「・・・!!」


           <次の日・・・・・・・>
電響峠にウェポンチームがやってきた。
田邊「ここか~~~~」
SWハンターズ全員がウェポンを向かいいれた
渡辺「(田邊・・・・!!)」
フォードGTとエリーゼ・・・・。異様の光景だ・・・・。
関根「(エリーゼのドライバーは・・・・)」
エリーゼの中からドライバーが出てくる・・・。
           ガチャ    バタンッ
田邊「よぉSWハンターズ。ウェポンの田邊と・・・・・
磯部「磯部です。」
関根「(磯部・・・・)」
磯部 小春:ウェポン。チームメンバー。
渡辺「あぁオレは渡辺貴則。んでもう一人」
関根「関根です・・・」
田邊「おぉ」
渡辺「今日は好きなだけ練習していいぜ」
田邊「あぁよろしく頼む、んじゃ事前にルール説明しておこう。バトルはダウンヒル2本。先行後追い形式でやる。一番手はこのオレ・・・」
田邊が渡辺を指差す
田邊「テメーとバトる!!」
渡辺「・・・!!」
田邊「そして二番手は磯部・・・」
関根「オレと・・・・ってことですね」
田邊「あぁ・・・」

渡辺「・・・・」
田邊「んじゃ、よろしく頼むぜ」


     続く

149 リベンジマッチ


PM9:00・・・・
電響峠で激しいエンジン音が響く・・・。
         ヴァアアアア!!!   ゾン!!ゾン!!
田邊「・・・・」
       ギィィヤアアアアアアアアアアア!!!!

渡辺「それじゃあ青木と設楽は残っててくれ」
設楽「お、おう。ホモさんたちは嵐英堂へ戻るんすね」
青木「・・・渡辺は?」
渡辺「オレも嵐英堂へ行く。電響で走れないとなると他の峠で走るしかない。少しでもコンディションをよくしておきたいんだ」
青木「そうか、わかった。いってらしゃい」
       ブアオオオオオオオン!!  ォォォォォォォ・・・
設楽「それにしても、ないだろ。ウェポンの車種・・・」
青木「ん?そうだね、今回は車負けしてるよね」
設楽「とにかく・・・。ウェポンに勝ったとしても次はEDだしな。勝てるバトルなんざ、もう一生ねぇ気がするぜ」
青木「・・・・」
          ギィィィヤアアアアアアアアア!!!
田邊「・・・・」
磯部「・・・・」
         オオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

           <嵐英堂・・・・・・>
深江「さて午前中にインプレッサのスペックは把握した。始めるぞカーボン化・・・・。裏ルートから手に入れたカーボンボディだ」
関根「すげぇ・・・・」
鈴木「こっから電響へ持ってくには公道は走れないからトラックにでも入れて持ってくかぁ」
深江「・・・・よし」

渡辺「ふぅ・・・。オレも走りこむか・・・・」
桐岬峠の麓に構えるS15と渡辺・・・・。
渡辺「(ウェポン戦に勝ち・・・・。EDとバトルして・・・・そして勝つ・・・!!SWハンターズの最速へのステップはそこからだ)」
S15のボディをなでる。
渡辺「(今度のバトルは絶対勝つ・・・!!)」
いざ渡辺が走り始めようとしたとき・・・後ろから一台車がやってきた。
渡辺「・・・ん?」
         ヴオオォォォォォォ・・・・・・・
スープラ・・・!!千上だ!!
渡辺「(フン、懐かしいヤツが来やがった)」
       ガチャ・・・      バタン!!
千上「よッ・・・。久しぶり、オマエとバトルしたのは春のことだったけどその間にやばいくらいに力つけやがったな」
渡辺「・・・・」
千上「オレはあのバトル以来・・・・、きっぱりとチューニングの力に頼らないようにした・・・。だから今のオレのスープラは純粋だ・・・・」
渡辺「へぇ・・・。それで?」
千上「フン・・・・。わかるだろ?俺がオマエのもとへかけつけて来た理由はただ一つ・・・リベンジマッチだ・・・!!」
渡辺「・・・・」
千上「今からオレとバトルしろ・・・・!!」

PM10:00・・・・。
渡辺「いいぜ・・・」
SWハンターズ・渡辺と嵐英堂・千上鷹和のヒルクライムバトルが始まる・・・
       ブォォォォン!!!  ブォォォォン!!
車を並べた二台。
千上「バトル方法は横並びスタートの勝ったもん勝ちだ!!先に頂上地点へついたヤツが勝者だ・・・!!」
渡辺「オーケーィ」
千上「スタート合図はこの空き缶が地上に落ちた時だ・・・」
    シュッ・・・             カラン・・・・

渡辺「・・・!!」
千上「・・・!!」

突如千上が仕掛けたリベンジマッチ!!!!
誰もいない桐岬峠で二台のエンジン音だけが響く・・・・。


    続く


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